空冷式熱交換器はエアフィンクーラーとも呼ばれ、その主な構造は大気を送るファンとそれを稼働させる電動機、そして減速装置によって構成されています。架台に設置された空冷式熱交換器にはフィンチューブの束からなる管束が接続されており、そこにプロセス流体を流すことで熱交換を行う仕組みです。

その際には減速機でファンの回転数を調整しながら、管束へ適切な量の大気を供給します。この空冷式の大きな強みは、大気を冷媒とすることによって、環境の変化にも柔軟に対応できる点にあります。例えば水冷式の場合には、海水や河川水などの水資源を供給できるエリアに限定されてしまいますが、空冷式熱交換器であれば水源のないエリアでも稼働させることが可能です。